花の寺紹介 市原観音 如意輪寺について

市原観音 如意輪寺の由来

中堂

推古3年(595)、明星輝く明方、豪族 伊知波良氏は嵐によって打ち上げられた木の中に納めてあった仏を感得した。
その夜、『欽明帝が願いを掛け木に納め流した佛であり、以後この地においてよく供養すれば願いは意の如くかなう』とのお告げがあった。
豪族伊知波良氏は、御堂を建て奉安し供養していた。このことが、時の帝、天武天皇に伝わり、天武天皇9年(680)、天皇の意の如く願いが成就されたので如意寺の勅願が下され秘佛とし勅願寺となったと市原観音縁起は伝えている。
その後、徳一上人が来山し、如意寺山内に一宇明星院を建て法相教学を広めた。

弘仁6年(815)、慈覚大師圓仁、東国布教の折、来山し御堂宝塔を建て如意輪観音を安置し体内に本尊を納め中興した。

鎌倉期の鰐口

仁壽2年(852)、第四世覚因代七堂塔伽藍が整う。如意寺は明星院を本坊として100坊を数え隆盛するが、保元年間(1156~9)兵火に遭い坊のほとんどを焼失する。

鎌倉期、常陸国守護職完戸氏代々帰依し、特に家政公、家周公は堂塔大改修を行ない、家時公は、城鬼門の守護に正一位圓珠稲荷を建て崇拝した。

天正年間(1573~92)、佐竹氏軍勢によって、如意寺全山が焼きうちされるが諸佛は難を免がれその後、本坊明星院跡に三嶋山明星院如意輪寺と再興され、天台宗総本山直末寺、寺領40石除地6、3石余の別格寺と隆盛した。

また当山には、「常陸国完戸庄市原西方如意寺鰐口右志趣者殿下泰平也」と刻まれた嘉歴3年(1328)銘の二つの鰐口が現存し、県の文化財に指定されている。

寺院概要

雪景色の経蔵
名 称 三嶋山 明星院 如意輪寺
宗 派 天台宗
所在地 〒309-1731
茨城県笠間市上市原942 
【ご来山方法はこちら】
電話番号 0296-77-3298
本 尊 如意輪観世音菩薩
  関東三十三観音霊場 第32番札所
東国花の寺百ヶ寺 茨城第4番

交通アクセス

如意輪寺のある笠間市は、茨城県の中央部に位置し、都内から約100Km、水戸市に隣接し、電車・車どちらでも日帰りできる距離にあります。
近郊には、観光名所も多く・観光シーズンになると多くのお客様で賑わいます。お近くにお越しの際は、当山にも是非お越しください。

お車をご利用の場合

常磐自動車道(水戸インター利用)
水戸インター出口を左折し、国道50号線を笠間・下館方面へ直進。水戸インターより9km 約10分
北関東自動車道(友部インター利用)
友部インター出口を直進し、笠間市役所前を左折し直進。JR常磐線の踏み切りを超え直進約4km。を友部インターより6km 約10分

電車をご利用の場合

JR常磐線友部駅をご利用下さい。
友部駅北口より 約4km

ルート検索

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